Alteryx 2020.2 新機能:全プロダクト(Designer、Server、Connect、Promote)リリース内容まとめ #alteryx
データアナリティクス事業本部プロダクト営業部の営業じゃない方・新納(にいの)です。
2020/6/3にAlteryxの最新バージョン2020.2がリリースされました。Inspire2019で発表されて注目を集めたAssisted ModelingやIntelligence Suiteが登場して新機能たっぷり、Designerのインストーラもたっぷり1GBな最新バージョンです。当ブログでもAlteryx2020.2新機能シリーズにてアップデート内容をお届けしておりますが、本エントリでは全プロダクトのリリース内容をまとめてご紹介します。
Alteryx Designer
リリースノートは以下の通り。
新機能
Alteryx Analytic Hub
Alteryx DesignerをAlteryx Analytic Hubに接続し、ワークフローを素早く保存・共有可能になりました。
参考:Connect Designer to Alteryx Analytics Hub | Alteryx Help
Alteryx Intelligence Suite
Alteryx Designerのアドオン製品として機械学習・自然言語処理を可能にするIntelligence Suiteが登場しました。
参考:
- Alteryx 2020.2新機能 : 機械学習・非構造化データの解析が加速するIntelligence Suiteがデビューしました | Developers.IO
- Alteryx 2020.2新機能 : Assisted Modelingによるステップバイステップでの機械学習 | Developers.IO
- Alteryx 2020.2新機能 : Intelligence SuiteにおけるText Miningで加速する自然言語処理 | Developers.IO
- Alteryx 2020.2新機能 : Assisted Modelingにおけるレポートとプログラムのエクスポート | Developers.IO
弊社年次技術イベント、Developers.IO 2020 CONNECTにて発表されたセッション「【日本最速】ついに登場! Alteryx Intelligence Suiteで誰でも手軽に始める機械学習」の動画ではIntelligence Suiteのデモンストレーションをご覧いただけます。
Alteryx Multi-threaded Processing(AMP)
マルチスレッドでのワークフロー実行を行う新しいAlteryxエンジンが利用可能となりました。
データプロファイリング機能強化
閲覧ツール(Browse tool)のデータプロファイリング機能に以下5つの新機能が加わりました。
- 全体表示ビューで各カラムの上位値を表示(データプロファイリングビューと上位値ビューはトグルスイッチで表示切替)
- 全ての行でデータが単一の場合「Only One value」と表示
- 全ての行でデータがユニークな場合「All values are unique」と表示
- 数値や日時データの値の範囲を表示
- 上位値ビューより最大1000個の上位値一覧を表示
参考:Alteryx 2020.2 新機能:閲覧ツールでのデータプロファイリングをもっと便利にする5つのアップデートが登場! | Developers.IO
その他機能拡張
- データクレンジングツールにNull値を持つ行の削除、Null値のカラム削除が追加されました。
- ショートカットバーが復活しました。
- Designerで選択中の言語のヘルプページに遷移できるようになりました。
- Designerで選択中の言語にローカライズされたAlteryx Communityページを検索バーの結果に表示可能になりました。対応言語はフランス語・ドイツ語・日本語・スペイン語・ポルトガル語です。
- 言語を切り替えると左ペイン「キャンパス」の注釈で表示される文字のフォントがデフォルトでサポートされている言語のフォントに変わります。
- 日時ツール(DateTime tool)が8ヶ国語に対応しました。
- テキスト入力ツール(Text Input tool)のセルのインポート上限が10000件に拡大されました。
- フォーミュラツール(Formula tool)の機能が強化されました。
- フォーミュラが折りたたまれている状態の時にゴミ箱ボタンから数式ごと削除できるようになりました。
- カラム名をダブルクリックするとカラム名と括弧が選択されるようになりました。
- ホバーで表示される関数のTipsがアップデートされ、精度や一貫性が向上しました。
- ライセンスポータルよりOne Model Examples: Machine Learning(Assisted Modelingのサンプルワークフロー)がダウンロードできるようになりました。
- Rが3.5.3から3.6.3にバージョンアップし、Microsoft R ClientとMicrosoft Machine Learning Serverのサポートが終了しました。
- CEFが
3.3396.1786.gd3e36d0
にアップグレードしました。 - Chromiumが
67.0.3396.79
にアップグレードしました。
Alteryx Server
リリースノートは以下の通り。
新機能
Collectionでスケジュールや実行結果をシェアする新機能
Collectionでスケジュールやジョブの実行結果を他のユーザーにも共有できるようになりました。
参考:Alteryx 2020.2 新機能:スケジュールや実行結果をCollectionで共有できるようになりました | Developers.IO
Gallery Configuration Page
Galleryレベルでの設定箇所がGallery Configuration Page一か所で行えるようになりました(要Admin権限)。
参考:Gallery Configuration | Alteryx Help
Alteryx Multi-threaded Processing(AMP)のプレビュー利用
Designer同様、Serverでもマルチスレッドでのワークフロー実行を行う新しいAlteryxエンジンが利用可能となりました。Serverではe2エンジンとも呼ばれています。2020/6/24現在、Alteryx Serverの本番環境での利用は推奨されておりません。テスト環境で試験的にご利用ください。
Gallery APIを介してワークフローで認証情報を渡す新機能
新しくなったGallery User V2 APIではワークフローに認証情報を渡すことが可能となりました。ユーザーはワークフロー実行時に特定の認証情報を利用可能となります。
ユーザー単位でのAPIアクセス有効化
CuratorやStudio単位でのみ設定が可能だったAPIアクセスの有効化がユーザー単位で設定可能となりました。
参考:Alteryx 2020.2 新機能:APIアクセスの有効化がユーザー単位で設定可能になりました | Developers.IO
Alteryx Connect
リリースノートは以下の通り。
新機能
新しくなったAdminメニュー
Adminメニューがリニューアルしました。Security、Performance、Maintenance、Export and Importのセクションに分けられています。
Active Directory(AD)からユーザー情報のロード
ユーザーとグループのAD連携が可能となりました。[Administration] → [Settings] → [Single Sign-On]からAD接続を追加可能です。
エクスポート機能の無効化
Administratorユーザー以外によるエクスポート機能が無効化できるようになりました。
参考:Alteryx 2020.2 新機能:Alteryx Connectのエクスポート機能を無効化できるようになりました | Developers.IO
Galleryから連携される重複したワークフローの管理
重複した名前のワークフローをGalleryから読み込めるようになりました。
Google BigQuery Loader
Google BigQueryのメタデータをロードできるようになりました。より大きなデータセットの読み込みスピードが向上しています。
PostgreSQLを埋め込みH2データベースの代わりに使用可能
デフォルトではAlteryx Connectのデータベースは埋め込みのH2データベースを使用しますが、PostgreSQLが使用可能になりました。
参考:How to Deploy Alteryx Connect on PostgreSQL Databa... - Alteryx Community
メール通知の件名にプレフィックスを付与
Alteryx Connectから送信されるメールに件名のプレフィックスを設定可能になりました。
直接の子フォルダのみ表示
デフォルトではすべてのサブフォルダから再帰的にすべての子フォルダを表示するようになっていますが、新バージョンではフォルダの直接の子フォルダのみ表示するように変更可能になりました。「Show only direct children」スイッチから設定可能です。
Tableau Loaderの機能拡張
- プロジェクトのオーナー情報をConnectにインポート可能になりました。
- Tableau Loaderのメタデータロードのパフォーマンスが向上しました。
その他機能拡張
- SSL証明書:SSL証明書の有効期間をデフォルトの1825日から変更可能になりました。インストール時に有効期限のパラメータを設定可能です。
- AYX Loader:スケジュールのエンドポイントページネーションが実装されました。
- PowerBI Loader:APIスロットル制限に関係なくすべてのデータセットをロード可能になりました。
- S3 Loader:S3のリージョンエンドポイントのパラメータをオプションで入力可能となりました。
- Salesforce Loader:アセット列IDが実装されました。
- Pythonモジュールパッケージ:関連するメタデータローダーのPythonモジュールのパッケージはCONDAに切り替わりました。
- SSL:全メタデータローダーにSSLサポートを実装しました。
Alteryx Promote
バージョン2020.2ではAlteryx Promoteの新機能はありません。
まとめ
新機能盛りだくさんのAlteryx 2020.2新機能のまとめでした。今回、特に注目を集めたのはIntelligence Suiteではないでしょうか。その他にもローカライズが強化されたり、AMPエンジンが実装されたりと嬉しい新機能が登場し、ますますAlteryxが便利になりました。今後も随時新機能ブログを本エントリに追記する予定です。
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